ギャンブルを辞めて10日ほど経った頃、離脱症状を抜けて気分も軽くなり、視野が広がってきた頃に、だいたいの人が経験する ｢少しだけなら…やっても良いかな｣ ｢今なら大丈夫…すぐ辞められるはず｣ という感覚になる人が沢山います。 自己流の対策と考え方を書いてみました。

●はじめに 最初に伝えたいのは、そう思ってしまうのは仕方ない、という事 頭に浮かんでくる考えを止めたり、変えたりはできません ｢おなかすいたなぁ｣｢ねむたいなぁ｣ と思うのと一緒。だから罪悪感は感じなくて良いです。大事なのは ｢今わたしは、ギャンブルをやりたくなっている｣と気付くこと。 気付ければ、考え方や行動で気持ちを消す事が出来ます。

難しい言い方だと｢認知行動療法｣、興味があったら調べて見てください。ここでは書きません。 ではここからが本番、私がやった方法は3つ

●対策、対応 一言で言えば｢油断をしない事｣ 離脱症状の苦しい期間を乗り越えた、心も軽くなって視野も広がりはじめる、なんなら給料日も。 そんな時だから｢今なら普通に遊べるかも｣と感じてしまう。 客観的に自分を見ると、ただ2週間程度ギャンブルをしなかっただけ、のめり込む性質は変わらないし、依存が必要だった日常が変わった訳ではない。ただ少しだけ楽になった。 まだ｢敵｣は、身近なところに潜んでいます

①分かりやすい｢敵｣をイメージする 私がイメージしたのは ｢ギャンブルをやらせたいもう一人の自分(敵)｣ 敵が騙そうとしてるんだ、と思い込んで ｢そう何度も騙されるかー！｣と突っぱねる 敵だから憎もうが責めようが構わない。意識は敵に集中するから、やりたい欲から逸れていく

まあ実際、依存症の敵はパチンコ店や公営ギャンブルでは無く、ギャンブルをやりたくなってしまうもう一人の自分自身、なんですけどね。

②ギャンブルしたい=癒やされたい 依存症にはストレスが関係している事を知ってる方も多いと思います。 スリップする時も強い不安や疲れを感じている時(モヤモヤする、イライラする)がほとんどです なので

やりたい気持ちに気付く ↓ ｢なんで今ギャンブルをやりたくなってるんだ？｣と自分に聞く(原因を探る) ↓ ｢○○のストレスが原因か｣と気付く(納得する) ↓ ｢早く帰って寝よう、心身を休めよう｣と心身を休める事に考えを切り替える(ストレスを癒す)

ストレスが消えればやりたい気持ちも消える ストレスで疲れた心を癒やす一番の方法は睡眠を取ること。疲れに気付いて自分を休ませる それが自分を大切にするという事です

③ギャンブルを縁切りしたい｢敵｣と考える ①の応用ですね イライラ、モヤモヤ、ソワソワした時、何かに依存してそれを癒やすのは普通の事 友達だったり、母親だったり、森林浴やドライブ、何も考えないで布団に飛び込んだり

で、ギャンブルは 楽しいよ〜お金も増えるよ〜気持ちいいよね〜 と言いながら、平気で手のひら返ししてボロ負けさせる、金は多めに奪っていく、なけなしのお金でも遠慮なく盗っていく。 ｢金に汚い嘘つき強欲クソ野郎｣じゃないですか？ そんなのとまだ付き合っていたいですか？ 傷つけられてもホイホイ金を持ってくるチョロい奴だと思われてませんか？

ギャンブルに｢怒り｣を感じたら、恨まずに｢嫌い｣になりましょう ｢嫌い｣になれたら、縁切りして｢拒絶｣しましょう 拒絶し続けていると、いつの間にか｢無関心｣に変わっています マイナスの感情が持つ力はとても強いです

●終わりに 依存したくなるのは仕方のない事 依存したくなるのは疲労や不安を感じている合図 依存したい気持ちに気付いたら、息抜きや休息をしたい合図なんだと切り替えて、自分を休ませる方向に考えを切り替える 依存したい対象は、本当にあなたを癒やしてくれる味方ですか？

スリップは誰にでも起こり得るものです。慣れた人でもスリップする事があります。 そしてスリップは、スリップの引き金を知って対策を立て、次に活かすための貴重な機会です。 怖がらなくても、落ち込まなくても大丈夫ですよ